★第19回 鎌倉歌壇さきがけ源実朝公顕彰歌会 報告 |
☆第19回鎌倉歌壇さきがけ源実朝顕彰歌会の報告
第19回鎌倉歌壇さきがけ源実朝公顕彰歌会(鎌倉歌壇と共催)が、12月2日(月)12時から鎌倉生涯学習センター・ホールにて行われました。
例年通り、鎌倉同人会と鎌倉歌壇で手分けして受付や舞台の設営をして、参加者を迎える準備をしました。
総合司会は石川洋一・鎌倉歌壇幹事で、まず齋藤俊英・鎌倉同人会常務理事、大下一真・鎌倉歌壇会長の開会の挨拶がありました。
齋藤常務理事は、来年が鎌倉同人会創立110年にあたり記念の行事なども企画しており、歴史ある会のこの歌会をさらに盛り上げていきたいと
抱負を述べました。
第一部の講演は、三枝浩樹氏(「沃野」編集発行人、若山牧水賞、迢空賞などを受賞)の「さまざまな実朝」でした。実朝の生い立ちや
人柄にも触れたのち、実朝の歌の鑑賞では特徴や背景など興味深いお話で、実朝顕彰歌会にふさわしい講演を聴くことが出来ました。
第二部の歌会は、本多順子・鎌倉歌壇幹事の司会で進められました。選者は大下一真・鎌倉歌壇会長、鎌倉歌壇幹事の木村雅子氏と津金規雄氏に
三枝浩樹氏を加えた4人で、事前に投稿された歌に一首ずつに講評が行われました。
投稿歌は164首、当日の会場参加者は78名で、ほぼ例年と同じでした。
続いての表彰式に移り、司会の浜田淑子・鎌倉同人会理事から、各選者賞と鎌倉同人会賞(それぞれ2名づつ)が発表され、壇上で各選者と鎌倉
同人会から賞状と賞品が手渡されました。
選者の方々 三枝浩樹氏 入賞者の皆さん |
第19回鎌倉歌壇さきがけ源実朝公顕彰歌会 入選者
【大下一真選者賞】
「む」の文字に解けさうなる結びありそつと引つぱる独りの夜更け 藤原こずえ(千葉県)
【木村雅子選者賞】
ひと籠の撮み菜背負ひてひかり澄む朝を戻り来る母も秋草 髙橋路子(横浜市)
ロボットの運び来れる料理取る人影あはきファミレスの中 門間 徹子(東京都)
【三枝浩樹選者賞】
「む」の文字に解けさうなる結びありそつと引つぱる独りの夜更け 藤原こずえ(千葉県)
居酒屋の長い付き合ひ「しんちゃん」の苗字知りたり告別式に 飯田穰壹(鎌倉市)
【津金規雄選者賞】
白雲のぽつかり浮かぶ夏の野を囲ふ捩ぢれた有刺鉄線 大西久美子(鎌倉市)
「む」の文字に解けさうなる結びありそつと引つぱる独りの夜更け 藤原こずえ(千葉県)
【鎌倉同人会賞】
少年は弓袋持ち学校へ踏切のさき武者十三人 薄井 一彰(横浜市)
伊豆の海を遠泳したという父の骨格そのまま焼かれしのちも 三枝和子(埼玉県)
選者
大下一真氏 木村雅子氏 三枝浩樹氏 津金規雄氏
入賞者の皆さん
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