梅雨の季節、“コロナ禍の第二波”も心配される7月18日(土)、第16回鎌倉同人会講座が、大三輪龍哉浄
光明寺住職(鎌倉同人会理事)を講師に、会員限定の同人会講座を行いました。同人会講座として浄光明寺を訪ねるのは
3年半ぶりです。
午前中の雨も午後にはようやく収まり、まずは非公開の“愛染明王坐像”(南北朝時代の作)を目の前にした “客殿”での
座学です。時代は一気に八百年近く遡る建長3年(1251)年、浄光明寺創建の時代(6代執権:北条長時)へ。
とりわけ先代住
職が2001年に探し当てられた“浄光明寺敷地絵図”(鎌倉幕府滅亡直後の作。国指定重要文化財)に基づ
く伽藍配置のお話を受けたあとはいよいよ境内巡りです。
大三輪住職の案内で説明を受けながら、“敷地絵図”を手に、14世紀半ばにあった境内の姿を幻視しつつ、国重要文化財の“阿弥陀如来・観世音菩薩・勢至菩薩”が安置される収蔵庫でお話をいただき、鎌倉の歌壇を指導した冷泉為相墓への山道の前へ歩いていくと、再び雨が降ってきました…。
そして、切り立った凝灰岩(鎌倉石)岩壁の隙間から勢いよく幾重にも下るビャクシンの枝ぶりを堪能し、参加者一同、浄光明寺を後にしました。
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